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読んでおきたいこの100冊   

2013年 05月 14日
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エッセイいろいろ。

読んでおきたいこの100冊_d0114841_2254968.jpg余が言文一致の由來
著者:二葉亭四迷

1887年に発表された『浮雲』は、日本の言文一致小説のはじまりとされている。その作者二葉亭四迷が、そのはじまりに至る経緯を書いたのが本書。多少の自虐とユーモアを込めているのだろうけれど、言文一致は自分が文章を書けなかったことに由来するという。そして、師匠坪内逍遥から言文一致表現の先駆者、三遊亭圓朝のように書けと言われたからだとも。

読んでおきたいこの100冊_d0114841_223304.jpg女の顔 ―私の好きな―
著者:黒田清輝

日本で最も有名な洋画家のひとり、黒田清輝の女の好みについて。「一口に云ふと、薄ぼんやりした顔が好きです」とは、いかなることか。表情を削ぎ落とし、顔そのものについて語り続ける短いエッセイには、画家ならではのこだわりが凝縮されている。


読んでおきたいこの100冊_d0114841_2182177.png自分だけの世界
著者:辻潤

読者のため、というよりもむしろ自分の覚書の為にという冒頭から始まる、マックス・シュティルナーというドイツの哲学者を紹介するエッセイ。個人主義を基調とし自己の存在だけを肯定するというその言説に、極端なものを感じながらも、もっとも実用的な哲学ではないかと著者の辻潤は言う。「自分の生きてゆく標準を他に求めないこと」

読んでおきたいこの100冊_d0114841_228149.pngモスクワ印象記
著者:宮本百合子

プロレタリア文学作家として知られる宮本百合子が書いた、1928年ごろのモスクワ滞在についてのエッセイ。満員のサナトリウム、足りないバター、そしてロシアの深さ。過去を知らない外国人と自らを規定して、変革に揺れる当時の様子を克明に記している。


そう言えば・・
数年前に友人が「随筆とエッセイの違いってなんだろう?」
その時は言い方とかほとんど同じ意味なのでは?程度にしか思ってなく
きちんと調べていなかったことを思い出して今回調べてみると

 随筆とは、本当にあった出来事、事実をもとに書かれたもの。
 こんなことがあったという話。役に立つ実用の文学。
 エッセイとは、心のありよう、心の中にある景色のあれこれを書いたもの。
 私はこう思った、こう感じたという話。 
 人間の豊かな心を知ることができる真実を描いた文学。
 
なるほど~045.gif
時代や背景にもよるけど、やっぱり随筆よりはエッセイの方が読みやすいなぁ。

by wanaseikatu | 2013-05-14 23:37 |