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読んでおきたいこの100冊   

2013年 08月 20日
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読んでおきたいこの100冊_d0114841_22172086.pngヴィヨンの妻
著者:太宰治

酔いどれの詩人である夫が、飲み屋からお金を盗み追われて帰ってきた。夫が日本一の詩人で元貴族の家に生まれた由緒正しい人間だと、妻はその時に初めて知る。妻は返済のため、その飲み屋で働き始める。お店の客と不倫してしまったその日、批評家から人非人と批判された夫に「人非人でもいいじゃないの。私たちは生きていさえすればいいのよ」と妻は言うのだった。


読んでおきたいこの100冊_d0114841_22195764.png走れメロス
著者:太宰治

王は人のことが信じられなくなり、次々と人を殺していた。人一倍正義感の強いメロスは、王に行いを正すよう直訴。人を信じる気持ちを取り戻させるため、親友セリヌンティウスを人質に、三日の間に村に戻り妹の結婚式をし、また戻ってくると約束をする。そしてメロスは諦めの気持ちに一度は屈しながら、友のもとへ戻ってくる。



読んでおきたいこの100冊_d0114841_22213937.jpg二十世紀旗手
著者:太宰治

エッセイとも日記ともつかない、不思議な小説。神話のような世界が語られるかと思えば、太宰治本人が登場し、視点も一人称や三人称が混在する。薬物中毒に心中と、太宰が心身ともにひどい時期の作品であり、如実にその状態が反映した作品と言えるだろう。とはいえ、さすが太宰。中毒性の高いリズムや文体、口に出したくなるようなセリフが多く登場する。


読んでおきたいこの100冊_d0114841_22234030.png富嶽百景
著者:太宰治

富士五湖の一つ、河口湖周辺の御坂峠。1938年の秋、小説家井伏鱒二がこもっていた宿に太宰が訪れた際の、富士山をめぐる紀行エッセイ。太宰中期にあたり、穏やかな作品が見られた時期でもある。本書でも、新たな結婚相手に会ったり、地元の若者から先生と呼ばれて喜んだりと明るい太宰が垣間見える。

by wanaseikatu | 2013-08-20 22:16 |