松竹大歌舞伎 【西コース】 |
2011年 09月 16日 |
2011年9月16日(金)
赤穂市文化会館
時代物の三大名作のひとつ『義経千本桜』
源義経が平家を滅ぼすという大きな戦功を
立てながら兄頼朝と不和になり
奥州藤原氏を頼って落ちのびる
というのが歴史の史実であり基本的な筋で
五段構成で作られている。
一、雨の五郎(あめのごろう)
片岡 愛之助
春雨の降る夜、蛇の目の傘をさした曽我五郎が、大磯の遊女化粧坂の少将からの恋文を手にして、廓へ向かっている。五郎と少将は深い仲。五郎は父の仇討ちを心に秘めているが...
仇討ち物語の主人公として有名な曽我五郎を取り上げた長唄の舞踊。五郎は、荒若衆の血気盛んな様子と、廓通いの色気と華やかさを持ち合わせた人物です。艶やかなクドキ、豪快な立ち廻りなど、見どころに溢れた人気の舞踊です。
二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
下市村茶店の場
片岡 仁左衛門/片岡 愛之助/市川 高麗蔵/坂東 彌十郎/片岡 秀太郎
釣瓶鮓屋の場
片岡 仁左衛門/片岡 孝太郎/坂東 竹三郎/坂東 薪車/市川 高麗蔵
坂東 彌十郎/片岡 秀太郎
平維盛の奥方若葉の内侍と子息六代君は、小金吾を伴って維盛の行方を探している。三人が下市村の茶店でひと休みするところ、いがみの権太が現れ、小金吾は金を騙し取られた上、追手に追われた内侍と六代君を逃した小金吾は、壮絶な討死を遂げる。そこへ権太の父の弥左衛門が通りかかる。実は、維盛は弥左衛門が営む鮓屋の奉公人としてかくまわれていた。弥左衛門は、小金吾の首を切り落とし、家に持ち帰る。鮓屋(すしや)では、弥助と名を変えた維盛と、弥左衛門の娘お里と夫婦の約束をしている。ここへ権太が現れ、母から金を騙し取るが、弥左衛門が帰宅したので、金を鮓桶に隠して隠れる。
その夜、内侍と六代君が宿を求めて鮓屋を訪ねる。再会を喜ぶ三人だが、お里は弥助が維盛だと知り、嘆き悲しむ。そこへ鎌倉方の梶原景時が現れるという知らせが入るので、お里は三人を隣村へ逃す。しかし、これを聞いていた権太は、褒美目当てに三人を追って、鮓桶を持って駆け出す。やがて、維盛の首と内侍親子を縄で縛った権太が現れ、梶原に引き渡すのだが...
三大名作のひとつ『義経千本桜』の三段目にあたる作品。心が歪んでいるという意味の〝いがみ〟の権太を中心に、平維盛の家族と鮓屋の家族の物語が交差しながら展開します。
小悪党の権太ですが、愛嬌も持ち合わせ、最後には善人に立ち返るところが眼目で、見どころに富んだ作品です。
あらすじを読んだだけでは難しくて
なかなか頭に入らないけれど
幕間にイヤホンガイドの説明を
しっかりと聞けば分かりやすく
3時間があっという間に感じるほど
夢中になってしまいました。
本当に楽しかったなぁ~
秋はわりと近場でも歌舞伎公演があるけど
職場が一番忙しい時期となるため断念せざるをえない。
でも・・
来年はもっと観に行けるのかも~(淡い期待感♪)
by wanaseikatu | 2011-09-16 23:10 | 落語・歌舞伎